科学的な真実と、言葉の裏に隠された「親のホンネ」
子どものころ
「暗いところで本を読んでいると目が悪くなるよ!」
って言われたことないですか?
私、趣味が読書で
TSU〇AYAやフタ〇図書をバイト先に選ぶくらい本が好きで、
よく親からも先生からも言われていたし、
自分でもそうなんだと信じてきたんです。
でも、
鍼灸師になる時に解剖生理学を学んで
「暗い場所で文字を読むこと」で
視力が落ちる因果関係が全然理解できない。
・明るいところで本を読めば視力は落ちないの?
・文字のサイズや目からの距離は関係ないの?
・遺伝は?
・タブレットならOK?
当たり前のように信じてきたこの言葉なんだけど、
改めて考えて学びなおすことにしました。
この【学習シリーズ】は、わたしが調べたり学んだり頭の中のファンタジーなことをファンタジーのまま理解していく様子を事細かに言語化したコラムになります。
好きな人と、苦手な人に分かれると思います。
思想があちこち飛ぶので読みにくい可能性もあります。
お好きな方だけお読みいただけたら嬉しく思います。
それから、その分野の専門家の皆様からのご意見や解説もうれしく思います^^
「暗いところでの本を読むと、視力が悪くなる」
っていう明確な科学的根拠はみつかりませんでした。
だからといって暗い場所での読書がおすすめなわけじゃなくて、
間接的に悪影響。
じゃあなんで、
「暗いところでの本を読むと、視力が悪くなるよ!」
って子どもに言ってたのか?
なんだけど、
目が悪くなるというよりも、
「早く寝なさい」っていう親心
が隠されていたんじゃないかなっていう妄想をしています。
まず、「暗さと視力」の関係についてです。
「目が悪くなる」という現象の多くは、
いわゆる「近視」のことです。
近視とは、
眼球の形が前後に伸びてしまうことでピントがズレ、遠くが見えにくくなる状態です。
近視の進行には、
遺伝的な要素に加えて
「生活習慣」が大きく関係していることが、近年の多くの研究でわかってきています。
ここでだいじなのは、
最大の敵が「暗さ」そのものではないってこと。
暗い場所で文字を読もうとすると、見えにくさを補うために、無意識のうちに本やスマートフォンを顔に近づけてしまいます。
人間の目は、近くのものを見るときにピントを合わせる筋肉(毛様体筋)を強く緊張させます。
つまり、「暗い場所で読むこと」そのものが目を破壊するんじゃなくて、
「暗いせいで、対象物を至近距離で長時間見続けてしまうこと」
が、結果として目に大きな負担をかけてしまって近視を誘発するリスクを高めているのです。
じゃあ、子どもの目を守るためになにしたらいい?って話ですが
生活習慣からできるのが、この2つ。
今回勉強してみて知ったんですが、
太陽の光(バイオレットライトなど)を浴びながら屋外で活動することが、近視の進行を抑えるって話。
現代の医学では、「暗い場所で読まないように気をつける」ことより、「外で元気に遊ぶ時間を確保し、適切に目を休ませる」ことのほうが、はるかに視力低下の予防に関係していると考えられています。
でもここで一つの疑問が・・・。
今回の研究データは主に「子どもの近視(眼球の成長)」を対象としたものです。
じゃあ、すでに目の成長が止まっている「大人」の場合は??
大人が暗い場所でスマートフォンの画面を見たり、読書をしたりしたときに感じる目の痛みや重さは、子どもの近視とは仕組みが違います。
「眼精疲労」と呼ばれるもので、暗い中でピントを合わせようと筋肉が頑張りすぎてに疲れたり、画面の強い光によって自律神経が乱れたりすることが原因です。
子どもにとっては「近視進行のリスク」、
大人にとっては「深刻な体調不良や眼精疲労の原因」となるから、
いずれにせよ暗い場所での読書は、全世代において控えたほうが賢そうです。
そもそも、なんで昔からどこの家庭でも「暗いところで本を読むと目が悪くなる」というフレーズが定着しているのか?
ここには、大人(親)側の心理的な背景、いわば「さっさと寝なさい」をオブラートに包んだ、愛のある方便があったのではないかって妄想してます。
子どもって、お気に入りの本や漫画、現代であればゲームやスマートフォンに夢中になると、時間を忘れて没頭してしまいます。
夜、お布団に入ってからこっそり明かりもつけずに読みふける子どもに対して、親が毎回「早く寝なさい!」「夜更かしはダメ!」とストレートに怒鳴っても、言うこと聞きません。
反発して余計に目を輝かせてしまうこともあるでしょう。
もしくは隠れてこっそり夜更かしするでしょうね(笑)
そこで大人は、「目が悪くなる(=あなた自身が後で困ることになるよ)」という、子どもが不利益がわかりやすい大義名分を持ち出したのかな?って。
夜遅くに暗い部屋で何かをしている子どもを、感情的に叱るのではなく、「あなたの健康を心配している」というスタンスに変えるための魔法の言葉。
それが「暗いところで読書すると――」だったんじゃないかな?って思います。
愛ですね。
それに、睡眠不足は成長期の子どもの発育に直結します。
親としては何としてでも寝てもらいたい。
その必死な親心が、この定番の文句ができたなら、あながち「嘘」ではないし誤解を解説する必要はないんだけど、疑問に思ったことを何でも掘り下げたがるのが私の癖です。
結論として、「暗いところで読書すると目が悪くなる」という言葉は、医学的な表現としては少し不正確かもしれません。
正確には「暗い場所で読むと、無意識に対象物と目の距離が近づいてしまい、その至近距離での長時間作業が子どもの近視や大人の眼精疲労を引き起こす」というのが現代科学の結論です。
でも同時に、この言葉には「夜更かしをせず、早く健やかに眠りなさい」という、大人が子どもを想う生活習慣上の知恵と優しさが込められていたと言えます。
大人になった今、この言葉を単なる「古い迷信」として片付けなくてもいいかも。
科学的なメカニズム(距離を離す、外光を浴びる、目を休ませる)を正しく理解して、目を労わりながら大人たちが言葉の裏に隠していた「早く寝なさい」という健康への配慮を思い出し、夜は明かりを落として静かに睡眠をとる。
これが現代人の目と身体を守るアプローチ方法だと思います。